気まぐれものつくブログ

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事故に巻き込まれて異世界に迷い込みました

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ここ最近は、寝ているとノイズが走っていく。
それは晴れることはなく、ノイズが深い。
今日もまた、ノイズが走っている。
わずかに見えるのは、家族だろうか。
何か言っているが、声が聞こえてきた。
『レース会場に―――を連れていかなければよかった……』
悲しむ声とともに、泣いている声がした。
霧が晴れたように広がった。
どうやら葬式会場のようだ。
『でも、―――は幸せだったでしょう……好きなレーサーと一緒に逝けて……』
えっ、てなった。
でも、ってなったが、それでも……。
『きっと、笑っていますよ』
そう、俺は異世界で元気にしてるよ。
魔界の王女として。

目を覚ましてから、色々と考えていると、不思議な魚が浮いていた。
食べれるのかわからない。
ヒレは無いし、口あいてるし、目が変だ。
しかし、俺はじっと見ていると、その魚が、
「その、どうかしましたか?」
と喋ってきた。
そうか、異世界だから何でもありなんだな。
「名前は?」
俺が言うと、その魚は、
「カセルピスです。まぁ元ネタはあの古代魚、といえばわかりますよね?」
と言ってきた。
「流石にわかった。あの間の感じるような魚だろ」
「その通りです。硬いので怪我に気をつけて」
と言ってきたが、触れてみると確かに硬い。
これは弾丸とか貫通できるのだろうか。
と思ったら、そいつは、
「以前、人間界に投げられた時、私は帰ろうとしたんですが、その間に銃で撃たれたりサメに狙われましたが、すべて逃げ切りましたね」
と言ってきた。
もともとベースになったやつは泳ぎがだめだったとかなんとか。
それをこえた力を得たと言ってた。
魔界も変なの生成するんだな。
ちなみに執事とともに働くようで、指示役みたいなもんだとか。
上司なのはわかった。
わかったがどうするんだ。
「また過去の記憶を思い出したんですか?」
「ああ……」
「あなたが男性だった、というのは知っています」
「!?」
「大丈夫です。もう国王もご存知でしょうし、もう部下もご存知ですよ。とうのとっくに」
とんでもない情報網を持つ魚、カセルピスだった。
となると、今やるべきことはなにか聞いてみた。
「そうですね……。人間は迷い込むことはなくなりましたが、それでも不気味ですね。火山に人間がいる事も有り得そうですが」
「それは無いだろ、パス」
「そうでしたね。ただたまに行くと迷ってる人もいますよ」
「だな」
とはいえ、異世界に来る前に知った某ゲームでは、火山辺りに人がいたらしいのもあるし、よく考えないと。
インフラ等はなんとか落ち着いているようだが、まだまだインフラは足りていない。
むしろヘリとかが魔界を飛んでいる状況だ。
ちなみに魔界のヘリはあるにはあるが、どこから飛んでくるかわからないため、監視のため飛ばす程度だ。
今日もまた、ヘリが飛んできたため、着陸を促してみた。
着陸したヘリからはなんとびっくり、銃を持つ一人の男が現れた。
「失礼、君は?」
「俺はムウニテル。ここ、魔界の王女だ」
「空域侵犯してまで来たのは、少し話したくて……」
「え?」
空域侵犯というのは、この異世界には領土がある。
その領土の範囲でしか、本来ヘリは飛ばせない。
それを侵犯、つまり危険を犯してでも飛ばしてきたのには理由《わけ》があるようだ。
「レン、どうするよ」
「おや、仕事かい? ムウニテル」
「そうだよ」
ということでその男から聞き出してきた。
どうやら、その男も何処かからの時空の歪みで迷い込んだようだが、カセルピスも考えている。
「もしかして、音速を突破したついでに時空を突破したのでは?」
「違うな……。元の世界ではそれではなく、ミサイルで爆死しているのだが」
「あら、死んでいたのですか」
「ヘリごと転生してな」
「なるほど……。そのヘリは軍用ヘリですね。しかし燃料がもうほぼ無い。もし人間界に戻れたとしても、飛ばせる距離も距離」
「確かに。ならば、せっかく来たのなら少し提案を」
「ええ、どうぞ。上司なので」
やっぱり上司だった。カセルピス。
少し背筋が凍っている中、その男は視線をレンに向けた。
「できれば、国王と王女の護衛は足りているか?」
「全然足りてなくて。人間でも護衛になりたいという人も居ます。寿命はこの世界では300年とかなり上がりましたし」
300年でもすごいんだが。
そう思っていると、男は視線を俺に向けた。
「なら、護衛者として居させてくれないか?」
「わかりました。それは認めましょう。それに、その銃の弾薬もあまり無いでしょうし、帰すのもというところです」
「ありがとうございます。俺はレビン。一応元の世界では銃のヴァンパイア狩りと言われていた」
「強そうですね。お願いします」
ということでレビンが仲間に加わった。
そういえば、と思ってレビンに話してみた。
「それは、過去の記憶ではないか? 俺も見たことはある。前世の記憶だと思うが、それは」
「前世か……」
「しかも葬儀の風景となると、君はもう……」
「元の世界では確かに異性だったしな、今とは」
「そうだったのか。気にはしないよ」
「ありがとう」
異世界とはいえ、こんな人になりたい。
そう思って生きていこうと思った。
とはいえ、レビンはどんな生活していたのかは知りたかったが今は辞めておこう。
そう思った。