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再び練習走行していると、やはり気になったのが天候だ。
ここは雨が降らない。
なぜなのか気になって調べて見るため、終わってから図書室へ。
その後調べていたら驚いた。
この周辺は雨は降らないのは、どうやら前王が怒って止めてたためだった。
どうやって雨を戻すか悩んでいた。
「あの」
声がして見たら女性が立っていた。
「私、雨雲とかの神様です。雨の神様です」
「ちょうどよかった、あの……」
「言いたいのはわかります。雨ですよね?」
「ダメ……だよね?」
「いえ、前王を討伐したあなた達を探していたんです。雨、降らせていいですか?」
「構わないよ!」
その後雨が降り出した。
恵みの雨だ。
「土砂降りとかもあるので気をつけてくださいね」
「それは了解した」
その後その人は去っていった。
にしても、すごいなぁ。
前王が怒ってたってのもとんでもないが。
建築になにかやってたんだろうか?
そういう疑問があった。
「そういえば、ムウニテルくん」
「どうした?」
「遠くから見たが、変わった建物が建築途中になっていたんだ。あれは何なのか知りたくて……」
「何……だと……? ちょっと見てくる」
「行こう」
その後レンたちと一緒に向かった。
そこは確かに建築途中でずっと止まっているようだった。
「……ッ……コロッセウムだ……」
まだ建築途中だったのが幸いして、空からの映像もみたが、ほぼ現世にあったコロッセウムの姿、そのものに間違いはなかった。
まだ内部は未完成だったようだが、これを壊すのも気が引けるが、壊すことにした。
さすがに遺産としてはまずいと思ったため、発破破壊した。
その後片付けてから、別の建物を模索した。
実際にある地球では出来ないことだが、遺産としては残したくはなかった。
気が引けるというか、なんというか。
サバイバルゲームの場所にしてと頼んでその日は戻ることにした。